格安かけ放題のデメリット8選|加入前に知っておくべき注意点と損しない選び方

格安かけ放題は月額数百円で通話し放題になる魅力的なサービスですが、加入後に「思っていたのと違った」と後悔しないためには、事前にデメリットを正しく把握しておくことが不可欠です。

本記事では、格安かけ放題サービスに潜む8つのデメリットを具体例付きで解説します。キャンペーン価格の罠、通話時間の上限、併用不可のサービス関係など、各社の公式ページでは目立たない注意点を網羅しました。記事の最後にはデメリット別比較一覧表と、自分に合ったサービスの選び方もまとめています。

格安かけ放題とは?メリットだけじゃない全体像

格安かけ放題サービスの基本仕組み

格安かけ放題は、スマホの音声通話を安くするオプションサービスです。主にIP電話方式0037方式の2つの技術で実現されており、月額330円〜1,000円程度で定額通話が可能になります。

  • IP電話方式:050番号を使ってインターネット回線で通話する(050plusなど)
  • 0037方式:発信時に「0037-692」などの番号を自動付与し、キャリア回線を経由して通話する(BB.exciteでんわ・楽天でんわなど)

どちらの方式でも、通常の音声通話より安く電話がかけられるのが大きなメリットです。ただし、安さの裏にはいくつかの制限や注意点が存在します。

なぜデメリットを知ることが重要なのか

格安かけ放題のメリットは各サービスの公式サイトで大きくアピールされていますが、制限事項や注意点は利用規約の奥に記載されていることが多く、加入後に初めて気づくケースが少なくありません。

たとえば「かけ放題だから安心」と思い込んでいたのに、実は月間500分の上限があったり、1回の通話が120分で自動切断されたりするサービスがあります。このようなギャップを防ぐには、自分の通話習慣とデメリットの条件を事前に照らし合わせることが重要です。

以下、8つのデメリットを順番に解説します。

デメリット①キャンペーン終了で料金が急激に上がる

BB.exciteのでんわのキャンペーン価格と通常価格の差

BB.exciteのでんわは、新規加入時に限りお得なキャンペーン価格が適用されます。

プラン キャンペーン価格 通常価格 差額
10分かけ放題 月額330円 月額550円 +220円
完全かけ放題 月額660円 月額880円 +220円

キャンペーン期間は加入から6ヶ月間です。7ヶ月目以降はそれぞれ通常価格の550円・880円に移行するため、長期利用を想定している場合は、キャンペーン終了後の料金で試算する必要があります。

6ヶ月後に戻る実質月額の計算例

完全かけ放題プラン(660円→880円)を1年間利用した場合の実質月額を計算してみましょう。

  • 1〜6ヶ月:660円 × 6ヶ月 = 3,960円
  • 7〜12ヶ月:880円 × 6ヶ月 = 5,280円
  • 年間合計:9,240円 ÷ 12ヶ月 = 実質月額770円

キャンペーン価格の660円ではなく、実質月額770円でコストを判断するのが正確な比較です。他社サービスと比較する際は、必ず通常価格ベースで検討しましょう。

格安かけ放題の料金を全体像で比較したい場合は、「格安かけ放題 料金徹底比較|全プランの月額・1分単価・隠れコストを暴露」も参考にしてください。

デメリット②月間通話時間に上限がある

BB.exciteのでんわ 月間500分上限の実態

「かけ放題」という名称でありながら、BB.exciteのでんわの完全かけ放題プランには月間500分(約8時間20分)の通話上限が設定されています。この上限を超えた月は、超過分が20円/30秒の従量制で課金されます。

月間500分は一見十分な量に思えますが、仕事で電話を多用する人や、営業職の方にとっては意外と足りない可能性があります。

月500分=どれくらいの通話量か具体例で確認

月間500分の通話量を具体的な利用シーンでイメージしてみましょう。

  • 1日あたり約16分の通話(30日換算)
  • 1日3回・1回5分の通話 → ちょうど500分程度
  • 週3回・1回40分の長電話 → 月に約480分

平日の仕事で1日に数回電話をかける方にとっては、月500分は余裕がある量です。しかし、電話会議や長時間のやり取りが多い場合は、あっという間に上限に達する可能性があります。

デメリット③1回あたりの通話時間に上限がある

1回120分上限で切れる通話の具体例

BB.exciteのでんわでは、1回の通話につき最大120分(2時間)という上限があります。この時間を超えると通話が自動的に切断されます。

具体例で考えると、以下のようなシーンで支障が出る可能性があります。

  • 電話会議が2時間を超える場合
  • 遠方の家族や友人との長時間の電話
  • カスタマーサポートへの問い合わせで待ち時間が長い場合

長電話が多い人は完全かけ放題でも安心できない

完全かけ放題プランに加入していても、1回120分の制限は解除されません。「完全」という言葉から制限がないように感じますが、実際には1回あたりの通話時間上限は残ります。

長電話が月に何度もある方は、120分を超えるたびにかけ直す手間が発生します。この点を許容できるかどうかが、サービス選びの重要な判断基準になります。

完全かけ放題の制限条件を全サービスで詳しく比較した記事は「格安完全かけ放題を徹底比較|月額・制限条件・本当のコスパを全サービスで検証」をご覧ください。

デメリット④0037系サービス同士は併用できない

楽天でんわ・LaLa Call・BB.exciteでんわの排他関係

0037方式の格安かけ放題サービスは、同一の0037 prefixed 番号を使用するため、同時に複数のサービスを併用できません。以下のサービスは排他関係にあります。

  • 楽天でんわ
  • LaLa Call
  • BB.exciteでんわ
  • GMOとくとくBBでんわ

これらのいずれかを利用中の場合、別の0037系サービスに加入するには、まず現在のサービスを解約する必要があります。0037の仕組みそのものについて詳しく知りたい方は、「0037-692とは?電話番号の頭につく番号の意味・仕組み・対象サービスを解説」も併せてご覧ください。

乗り換え時の注意点

サービスを乗り換える際には、以下の点に注意が必要です。

  • 解約と新規加入のタイミング:前のサービスの解約完了後に新しいサービスへ加入する必要がある
  • 月途中の乗り換え:両方の月額料金が発生する可能性がある
  • 楽天でんわはかけ放題プランを提供していない:楽天でんわは従量制のみのため、かけ放題を求めて乗り換える場合は他社を検討することになる

なお、IP電話方式のサービス(050plusなど)は0037方式とは仕組みが異なるため、0037系サービスとの併用は可能です。

デメリット⑤キャリアの無料通話が使えなくなる

同一キャリア間・家族間の無料通話が適用外になる仕組み

docomo・au・SoftBankの各キャリアは、同一キャリア間の通話や家族間通話を無料にする定額サービスを提供しています。しかし、0037方式の格安かけ放題サービス経由で発信した場合、これらのキャリア無料通話は適用されません

理由はシンプルです。0037方式で発信すると、キャリア側では「0037-692+相手先番号」という形式で発信番号が処理されるため、同一キャリア間の通話として認識されないからです。

docomo・au・SoftBankユーザーへの影響

具体的な影響をキャリア別に整理します。

  • docomoユーザー:「かけ放題フル」「家族への通話無料」などの適用外。家族全員がdocomoの場合、0037経由ではなくキャリア回線で直接かけた方が安いケースがある
  • auユーザー:「通話定額ライト/フル」の適用外。au同士の無料通話を活用している人は注意
  • SoftBankユーザー:「通話し放題プラン」の適用外。SoftBank同士の通話が多い人は損する可能性

家族間や同一キャリアの友人との通話が多い方は、格安かけ放題の必要性をキャリアの無料通話と比較して判断することが大切です。

デメリット⑥フリーダイヤル・3桁番号・110番にかけられない

対象外の番号一覧と具体例

格安かけ放題サービスでは、以下の番号への発信が対象外となります。

番号種別 具体例 備考
フリーダイヤル 0120-XXX-XXX 相手先負担の通話だが発信自体不可
ナビダイヤル 0570-XXX-XXX 企業の問い合わせ窓口で多用
3桁特番 110番・119番・117番など 緊急通報・時報など
その他 184/186付与発信など プレフィクス経由の発信制限あり

これらの番号に電話をかける場合は、格安かけ放題アプリを経由せず、通常のキャリア回線で発信する必要があります。その際の通話料はキャリアの通常料金が適用されます。

仕事でナビダイヤルを使う人は要注意

営業やカスタマーサポート、各種予約などで0570のナビダイヤルを頻繁に使う方は、格安かけ放題が使えない通話料が予想以上にかさんでしまう可能性があります。

たとえば、1ヶ月にナビダイヤルへ10回・各5分通話した場合、キャリアの通話料(約20円/30秒)で計算すると月に約2,000円が別途発生します。格安かけ放題の月額料金以上の通話料がかかるケースもあるため、自分の発信先を振り返ってみましょう。

デメリット⑦支払い方法がクレジットカードのみ

口座振替・キャリア決済に非対応のサービス

多くの格安かけ放題サービスは、クレジットカード払いのみに対応しています。口座振替やキャリア決済(docomo払い・auかんたん決済・SoftBankまとめて支払い)には対応していません。

この制限はBB.exciteでんわをはじめ、0037系サービスの多くに共通します。

クレカを持たないユーザーの選択肢

クレジットカードを持たない方、あるいはカードでの支払いを希望しない方は、以下の選択肢を検討できます。

  • デビットカード:一部サービスではデビットカードに対応している場合がある
  • キャリア純正のかけ放題オプション:docomo「かけ放題フル」、au「通話定額」などはキャリア請求にまとめられる
  • 格安SIMの通話オプション:一部の格安SIM会社は口座振替に対応している

ただし、デビットカード対応はサービスによって異なるため、事前に確認が必要です。

デメリット⑧IP電話と0037方式で品質と着信表示が違う

050plus(IP電話)とBB.exciteでんわ(0037方式)の違い

格安かけ放題には大きく2つの方式があり、通話品質と着信表示に違いがあります。

比較項目 IP電話方式(050plusなど) 0037方式(BB.exciteでんわなど)
通話品質 インターネット回線依存。Wi-Fi環境では安定、モバイルデータ時は品質変動あり キャリアの音声回線を使用するため、通常の通話と同等の品質
相手への表示番号 050番号が表示される 自分の携帯番号が表示される
発信の安定性 通信環境に依存。圏外では発信不可 音声回線が届く範囲であれば発信可能
留守電・キャッチフォン サービスによる 通常のキャリア機能がそのまま使える

050番号が表示されることによる着信拒否リスク

IP電話方式(050plusなど)で発信した場合、相手には050番号が表示されます。近年、迷惑電話対策で050番号からの着信をブロックする設定をしている人が増えており、知人や取引先に電話が繋がらないというトラブルが報告されています。

特に以下のようなケースで支障が出やすいです。

  • 初めて連絡する取引先(050番号を警戒される可能性)
  • スマホの迷惑電話フィルターを強めに設定している相手
  • 企業の受付(050番号を自動拒否している場合がある)

一方で0037方式は自分の携帯番号がそのまま表示されるため、この問題は起こりません。

デメリット別・どの格安かけ放題が影響を受けやすいか一覧表

これまで解説した8つのデメリットが、どのサービスでどの程度影響するかを一覧表にまとめました。

デメリット BB.exciteでんわ 楽天でんわ LaLa Call 050plus GMOとくとくBBでんわ
①キャンペーン終了で値上げ 該当(6ヶ月後に値上げ) 非該当 一部該当 非該当 該当(6ヶ月後に値上げ)
②月間通話時間上限 該当(500分) 非該当(従量制のみ) サービスによる 非該当 サービスによる
③1回あたり通話時間上限 該当(120分) 非該当(従量制のみ) サービスによる サービスによる サービスによる
④0037系同士の併用不可 該当 該当 該当 非該当(IP電話) 該当
⑤キャリア無料通話の消失 該当 該当 該当 該当 該当
⑥フリーダイヤル等不可 該当 該当 該当 該当 該当
⑦クレカ払いのみ 該当 該当 該当 該当 該当
⑧品質・着信表示の問題 非該当(0037方式) 非該当(0037方式) 非該当(0037方式) 該当(050表示) 非該当(0037方式)

※楽天でんわはかけ放題プランを提供しておらず、従量制(楽天でんわ10分無料など)のみのサービスです。

自分が気になるデメリットが「該当」になっているサービスについては、特に注意して条件を確認しましょう。各サービスの詳しいプラン内容を比較したい場合は、「格安かけ放題プラン徹底比較|3分・5分・10分・完全の違いと選び方」を参照してください。

デメリットを踏まえた格安かけ放題の賢い選び方

自分の通話パターン別に避けるべきプラン

デメリットを理解した上で、自分の通話パターンに合わないプランを避けることが重要です。

1回の通話が長い人(30分以上が頻繁) → 1回あたりの通話上限があるサービスは不向き。上限なしのサービスを選ぶか、長電話はキャリア回線でかける使い分けが必要

月にたくさん電話をかける人(月60回以上) → 月間500分の上限があるサービスは注意。通話時間の上限がないサービス、あるいはIP電話方式のかけ放題を検討

同一キャリアの家族・友人への通話が多い人 → 0037系サービスを通すとキャリア無料通話が適用されないため、キャリアの純正かけ放題オプションとコスト比較を

ナビダイヤルへの発信が多い人 → 格安かけ放題の対象外番号が多い。ナビダイヤルへの発信が月額料金以上にかかる場合は、格安かけ放題のメリットが薄い

050番号での着信拒否を避けたい人 → IP電話方式ではなく0037方式のサービスを選ぶことで、自分の携帯番号がそのまま表示される

制限を受けにくいユーザー層とは

逆に、以下の条件に当てはまるユーザーはデメリットの影響を受けにくく、格安かけ放題を存分に活用できます。

  • 短時間の通話が中心(1回10分以内が多い)
  • 月間の通話量はそこまで多くない(月500分以内)
  • クレジットカードでの支払いに抵抗がない
  • 0120・0570・3桁番号への発信がほとんどない
  • キャリア間無料通話をあまり活用していない

この条件に近い方は、格安かけ放題のデメリットをほとんど気にせず、月額料金の安さを享受できるでしょう。

通話重視で格安SIMごと選び直したい方は、「格安SIMのかけ放題おすすめランキング|通話重視で選ぶべきSIM徹底比較」が参考になります。

まとめ:デメリットを理解すれば格安かけ放題は十分お得

格安かけ放題には8つのデメリットが存在しますが、すべてのデメリットがすべてのユーザーに影響するわけではありません。

デメリット 影響を受けやすい人
キャンペーン終了で値上げ 長期利用を前提にコスト計算する人
月間通話時間上限 電話を多用するビジネスユーザー
1回あたり通話時間上限 長電話が多い人
0037系同士の併用不可 乗り換えを繰り返す人
キャリア無料通話の消失 家族間・同一キャリア間の通話が多い人
フリーダイヤル等への発信不可 ナビダイヤルを業務で使う人
クレカ払いのみ クレジットカードを持たない人
品質・着信表示の違い IP電話方式で050表示を嫌がる相手が多い人

重要なのは、自分の通話習慣と照らし合わせて、影響するデメリットだけをピックアップして検討することです。該当するデメリットが少なければ、格安かけ放題は月額数百円で通話料を大幅に節約できる優秀なサービスです。

デメリットを理解した上で、自分に合ったプランを比較して選びたい方は、「【2025年最新】格安かけ放題おすすめランキング|料金・品質・対応時間を徹底比較」で各社のプランをぜひチェックしてみてください。