通話定額プランは入るべきか?月額料金の元が取れる損益分岐点を計算してみた

通話定額プランは入るべきか?月額料金の元が取れる損益分岐点を計算してみた

通話定額プラン(5分かけ放題・完全かけ放題)に加入すべきか迷っていませんか?結論から言うと、月間の通話時間が約20分以上なら5分かけ放題(880円)、約45分以上なら完全かけ放題(1,980円)が元を取れます。それ未満なら従量制やプレフィックスサービスのほうが安いケースが多いです。

この記事では、キャリア別の通話定額オプション料金、損益分岐点の具体的な計算、そしてプレフィックスサービスとの比較まで解説します。ご自身の通話量を当てはめて、通話定額プランに「入るべきか」を判断しましょう。


通話定額プランとは?まずは仕組みを理解する

通話定額プランの2つのタイプ(5分かけ放題・完全かけ放題)

通話定額プランには大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 5分かけ放題(定額ライト):1回あたり5分以内の通話が回数制限なく無料になるオプション。5分を超えた分は通常の通話料(22円/30秒)がかかります。
  • 完全かけ放題:通話時間に関係なく、国内通話がすべて無料になるオプション。長電話をよくする人向けです。

どちらも月額料金が発生するため、「自分の通話量で本当に元が取れるか」が加入の判断基準になります。

各キャリアの通話定額オプション料金一覧(docomo・au・ahamo)

主要キャリアの通話定額オプション料金は以下の通りです。

キャリア 5分かけ放題 完全かけ放題
docomo 5分通話無料オプション 880円/月(税込) かけ放題オプション 1,980円/月(税込)
au 通話定額ライト2 880円/月(税込) 通話定額2 1,980円/月(税込)
ahamo 基本プランに5分かけ放題標準搭載 かけ放題オプション +1,100円/月(税込)

docomoとauは同額のオプション料金体系です。ahamoは後述の通り、基本プランに5分かけ放題が含まれている点が大きく異なります。

通話定額プランに「入るべき人」と「入れないでいい人」の判断基準

月額880円の5分かけ放題が元を取れる通話時間の目安

5分かけ放題(880円/月)が元を取れるのは、月間約20分以上の通話をする人です。

計算の根拠を説明します。キャリアの基本通話料は22円/30秒(税込)です。880円 ÷ 22円 × 30秒 = 1,200秒 = 20分。つまり月に20分以上電話をかけていれば、従量制より5分かけ放題のほうが安くなります。

目安として、月に4〜5回以上、1回5分以内の電話をする人は5分かけ放題に加入するメリットがあります。

月額1,980円の完全かけ放題がおすすめな通話量とは

完全かけ放題(1,980円/月)がおすすめなのは、月間約45分以上の通話をする人です。

同じく計算すると、1,980円 ÷ 22円 × 30秒 = 2,700秒 = 約45分。月に45分を超える通話をするなら、完全かけ放題が従量制よりお得です。

具体例としては以下のようなケースです。

  • 仕事で1回10〜15分の電話を週に3〜4回する
  • 親族や友人と月に数回、10分以上の長電話をする
  • 電話での問い合わせや予約などが頻繁にある

月に数回しか電話しないライトユーザーは従量制が安い理由

月に数回、合計でも10分未満の通話しかしないライトユーザーは、従量制のままでも月額数百円程度で済むため、通話定額プランに加入すると逆に損をします。

例えば月に5分の通話しかしない場合、従量制なら22円 × 10単位 = 220円。5分かけ放題の880円より660円も安いです。

こうしたライトユーザーには、従量制のままにするか、次に紹介するプレフィックスサービスの活用が向いています。携帯の通話料を安くする具体的な方法は、[携帯の通話料を安くする具体的な方法10選|今すぐできる節約術]でも詳しく解説しています。

損益分岐点を自分で計算する方法

基本通話料22円/30秒で計算する月間通話コスト

損益分岐点を知るには、まず自分の月間通話コストを把握しましょう。基本通話料は22円/30秒(税込)です。

月間通話コストの計算式は以下の通りです。

月間通話コスト = (月間通話秒数 ÷ 30秒)× 22円

例えば月間30分(1,800秒)通話する場合:

1,800秒 ÷ 30秒 × 22円 = 60単位 × 22円 = 1,320円/月

この場合、5分かけ放題(880円)に加入していれば、超過分を気にせず440円の節約になります。

5分かけ放題(880円)の損益分岐点は月間約20分

前述の通り、5分かけ放題880円の損益分岐点は月間約20分です。

月間通話時間 従量制コスト 5分かけ放題 差額
10分 約440円 880円 +440円(損)
20分 約880円 880円 ±0円(分岐点)
30分 約1,320円 880円 −440円(得)
60分 約2,640円 880円* −1,760円〜

*60分の場合、5分を超える通話があれば超過分は従量制課金されます。すべて5分以内の通話であれば880円固定です。

月間20分以上通話するなら5分かけ放題(880円)に加入するメリットがあります。

完全かけ放題(1,980円)の損益分岐点は月間約45分

完全かけ放題1,980円の損益分岐点は月間約45分です。

月間通話時間 従量制コスト 完全かけ放題 差額
30分 約1,320円 1,980円 +660円(損)
45分 約1,980円 1,980円 ±0円(分岐点)
60分 約2,640円 1,980円 −660円(得)
120分 約5,280円 1,980円 −3,300円(得)

月間45分以上通話する人には、完全かけ放題(1,980円)が本領発揮します。

ただし、5分かけ放題と完全かけ放題の差額は1,100円です。「5分以内の通話がほとんどだが、たまに長電話もする」という人は、5分かけ放題+超過分の従量制のほうが安くなる場合もあります。通話の内訳(1回あたりの時間)も意識して判断しましょう。


ここまで損益分岐点の計算を中心に見てきましたが、「月に20分も電話しないけれど、従量制の22円/30秒はやはり高い」と感じる方もいるでしょう。そうした方には、プレフィックスサービスというもう一つの選択肢があります。


通話定額より安いかも?プレフィックスサービス(BB.exciteのでんわ)との比較

通話定額オプション以外にも、通話料を抑える方法はあります。プレフィックスサービスの代表格であるBB.exciteのでんわは、キャリアの通話定額より安く済むケースがあります。

なお、通話料を安くする全手法の比較は[【2025年最新】携帯の通話料を節約する方法まとめ|全手法を比較して最適解を見つける]で網羅的に解説しています。

BB.exciteのでんわ 従量制11円/30秒なら月20分通話しても約440円

BB.exciteのでんわの従量制は11円/30秒です。キャリアの基本通話料(22円/30秒)の半額で通話できます。

月間の通話コストを比較してみましょう。

月間通話時間 キャリア従量制(22円/30秒) BB.excite従量制(11円/30秒)
10分 約440円 約220円
20分 約880円 約440円
30分 約1,320円 約660円
45分 約1,980円 約990円

月20分の通話でも約440円、月45分でも約990円と、完全かけ放題(1,980円)の半分以下で済みます。

通話量が少ない〜中程度の人にとって、通話定額プランよりもBB.exciteのでんわの従量制のほうがコストを抑えられる可能性が高いです。

BB.exciteのかけ放題プラン(3分280円・5分330円・10分660円・完全1,430円)とのコスト比較

BB.exciteのでんわは、かけ放題プランも用意しています。

プラン 月額料金(税込)
3分かけ放題 280円
5分かけ放題 330円
10分かけ放題 660円
完全かけ放題 1,430円

キャリアの通話定額とBB.exciteのかけ放題を比較すると、差は歴然です。

プラン内容 キャリア BB.exciteのでんわ 差額
5分かけ放題 880円 330円 −550円
完全かけ放題 1,980円 1,430円 −550円

同じ5分かけ放題でもBB.exciteなら330円、完全かけ放題でも1,430円と、キャリアより550円安く利用できます。

プレフィックスサービスの注意点(通話上限・品質・対応番号)

BB.exciteのでんわなどのプレフィックスサービスは安い反面、いくつか注意点があります。

  • 通話品質:プレフィックス方式はインターネット回線の一部を経由するため、稀に音声品質がキャリア直結より低下する場合があります
  • かけられる番号:一部の無料通話先(0120など)や110番・119番などの緊急通話には対応していません
  • 利用の手間:専用アプリからの発信、または電話番号の頭にプレフィックス番号([0037-692とは?電話番号の頭につく番号の意味・仕組み・対象サービスを解説])をつけて発信する必要があります

これらの注意点を理解した上で、自分の通話スタイルに合うか判断しましょう。格安SIMで通話料を安くする際の注意点は[格安SIMで通話料を安くする際の注意点8選|失敗しないための事前チェックリスト]でも詳しく解説しています。

ahamoユーザーは通話定額オプション不要の可能性が高い

ahamoは基本プランに5分かけ放題が標準搭載

ahamoの大きな特徴は、基本プラン(2,970円/月)に5分かけ放題が標準搭載されていることです。docomoの5分通話無料オプション(880円/月)と同等の機能が、追加料金なしで利用できます。

つまりahamoユーザーの多くは、追加で通話定額オプションに加入する必要がありません。月額880円を節約できるのは大きなメリットです。

ahamoでかけ放題オプション(+1,100円/月)が必要なケース

ahamoでも完全かけ放題が必要な場合は、かけ放題オプション(+1,100円/月・税込)を追加できます。

このオプションが役立つケースは以下の通りです。

  • 仕事で5分を超える長電話を頻繁にする
  • 1回の通話が平均10分以上になることが多い
  • 月間の通話時間が45分を大きく超える

ahamoの完全かけ放題は1,100円と、docomoの1,980円より880円安いです。ahamoユーザーで長電話が多い人は、かけ放題オプションの検討価値があります。

通話定額プラン加入判断フローチャート

月間通話時間別・おすすめプラン一覧表

これまでの計算を踏まえ、月間通話時間別のおすすめプランをまとめました。

月間通話時間 おすすめプラン 月額料金目安
〜10分(ライト) BB.excite従量制(11円/30秒) 約220円
10〜20分 BB.excite 5分かけ放題 または 従量制 220〜440円
20〜45分 キャリア5分かけ放題(880円) 880円
45分〜 キャリア完全かけ放題(1,980円) 1,980円
ahamo + 長電話多め ahamoかけ放題オプション +1,100円

ご自身の月間通話時間がどの区分に当てはまるか確認してみてください。

キャリア別 通話定額 vs プレフィックスサービス 比較まとめ

比較項目 キャリア5分かけ放題 キャリア完全かけ放題 BB.exciteでんわ従量制 BB.excite5分かけ放題
月額料金 880円 1,980円 従量(11円/30秒) 330円
損益分岐点 月間約20分 月間約45分 なし(使った分だけ) 月間約5分
通話品質
短時間通話 △(割高感)
長時間通話 △(5分超過時従量) △(従量) △(5分超過時従量)
緊急通話対応 × ×

ポイント:月間の通話が少ない人ほど、プレフィックスサービスの従量制が安く済む傾向にあります。逆に、月間45分以上通話するヘビーユーザーには、キャリアの完全かけ放題が最も安心です。

まとめ:通話定額プランは自分の通話量次第で決める

通話定額プランに加入すべきかどうかは、月間の通話時間でほぼ決まります。

  • 月間20分未満:通話定額プランは不要。従量制かBB.exciteのでんわ(11円/30秒)が安い
  • 月間20〜45分:5分かけ放題(880円)がおすすめ
  • 月間45分以上:完全かけ放題(1,980円)がおすすめ
  • ahamoユーザー:基本プランに5分かけ放題込み。長電話が多い人のみ+1,100円のかけ放題オプションを検討

損益分岐点は5分かけ放題なら月間約20分、完全かけ放題なら月間約45分。この基準に自分の通話量を照らし合わせれば、無駄なオプション料金を払わずに済みます。

通話が少ない方には、月額料金ゼロで従量制11円/30秒で利用できる[BB.exciteのでんわ]がコストパフォーマンスに優れた選択肢です。自分の通話習慣に合わせて、最も安い方法を選びましょう。